「サステナブルな素材って聞いたことあるけど、具体的にどんな素材が存在するの?」

そんな疑問を持っている方向けの情報をまとめてみました。

当社でもサステナブルな素材として、CNFと木材を活用していますが、サステナブルな素材のほんの一部にすぎません。

毛皮や羽毛など動物由来の原材料ではなく、植物性原料を用いたヴィーガン素材、農薬といった化学薬品を使用せず生産されたオーガニックコットンなど数多くの素材が開発されています。

しかもサステナブルだからといって、質が悪いわけではありません。

それぞれが魅力的な素材といえます。

例えば、絹の代替品といわれているレーヨンはサステナブルでありながら、以下のような特徴をもちます。

単なる代替品に収まらないということです。

だからこそ、

  • サステナブルな素材を試す
  • 実際に触ってみる

という行動に繋げて欲しいと思い、今回の記事を作成しました。

今回紹介する素材はこちらの8種類です。

  • オーガニックコットン
  • 再生セルロース繊維
  • エコファー
  • ヴィーガンレザー
  • グリーンカーボンブラック
  • バイオマスプラスチック
  • アグリバイオパネル
  • リサイクル炭素繊維複合材

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オーガニックコットン:耕作面積全体の0.02%、3年以上農薬を使わない等ルールあり

  • 耕作面積全体の約0.02%でのみ栽培
  • 3年以上農薬や化学肥料を使わず栽培された農地で育成
  • 農地で働いている人の安全性や環境を守って製造

といった特徴をもつ綿花のことです。

通常流通している綿花と比較して、手間が掛かっているため、オーガニックコットンが使われている衣類は価格面だけみますと、高い傾向にあります。

ちなみにオーガニックコットンについて調べていくと、GOTSという認証を発見しました。

こちらは

  • 原材料:70%オーガニック
  • トレーサビリティ:製品の追跡可能
  • 動物実験禁止:整体実験しない

など細かな基準をクリアした素材のみ認証を得られます。

オーガニックと記載された商品であっても価格が高いもの、そこまで高くないものがありますが、その要因としてGOTS認証を得られているのかどうかも要因の一つとして挙げられます。

再生セルロース繊維:レーヨン、キュプラ等

セルロースとは植物細胞の主成分で食物繊維の一種です。

ブドウ糖という言葉を聞いたことはありませんか?

セルロースは、このブドウ糖が連結されたもので木や紙などもセルロースからできています。

ちなみに、再生セルロースとしては

  • レーヨン
  • ポリノジック
  • キュプラ
  • リヨセル

といった衣類で活用されている素材が有名です。

土に埋めると微生物などによって分解される生分解性があり環境にも優しい素材といえます。

エコファー:フェイクファーに植物由来の成分を加味したもの

野生動物保護の観点より、リアルファー(動物の毛皮)の販売禁止が推進されており、新たに誕生した素材としてエコファーが挙げられます。
※リアルファーについてはイギリスが毛皮農場を禁止したことをキッカケにヨーロッパ全体での生産禁止が広まっています。

一方でリアルファーのような見た目でありながら、動物由来ではない代替品として登場したのが、フェイクファー(ポリエステルなどの石油から作られる素材を原料とする)です。

動物保護の観点から画期的な素材であることには間違いありませんが、石油由来の素材であることから二酸化炭素排出量が増加してしまいます。

そのため、

「リアルファーと比較して本当にサステナブルなのか?」

といった意見も見受けられます。

その懸念点を克服しようとしている素材として注目されているのが、エコファー「KOBA®」です。

「KOBA®」はフランスのECOPEL社が開発したもので、

  • リサイクルポリエステル
  • トウモロコシ由来の素材

をブレンドしており、化学繊維でつくられたフェイクファーと比較しますと、

  • 消費エネルギーを30%
  • 温室効果ガスを63%

削減できるとされています。

https://www.ecopel.com/koba—bio-based-faux-fur.html

ヴィーガンレザー:動物由来の原材料を不使用

ヴィーガンレザーとは、動物由来の原材料を使わずにつくられた人工的な皮革のことです。

従来のリアルレザーは動物の皮革を利用していますが、ヴィーガンレザーは石油由来もしくは、植物由来の原材料が活用されています。

石油由来のレザーは、フェイクレザーとも呼ばれており、主にポリウレタンを代表とした化学繊維製です。

フェイクレザーもヴィーガンレザーのひとつですが、石油を活用しているため、最近では植物を原材料としたものが注目を集めております。

例えば、りんごレザーは植物性レザーのひとつです。

りんごレザーは原材料に搾りかす、芯を粉末にしたもの活用することで、CO2排出量を動物性レザーと比較して1/7まで削減とされています。

搾りかすや芯といった本来は廃棄されるモノを活用しており、無駄がない取り組みといえます。

https://lovst-tokyo.com/pages/apple-leather-items#:~:text=Apple%20Leather,%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

グリーンカーボンブラック:廃タイヤを活用した素材

グリーンカーボンブラックは廃棄されたタイヤを熱分解することで生み出された素材です。

化石燃料で製造されていたカーボンブラックの一部を置き換えることで、廃棄物削減に貢献しています。

韓国のLD Carbon社が特許技術に基づき生産しており、住友ゴムとの協業も発表されました。

https://jp.prnasia.com/story/86557-3.shtml

LD Carbon社では廃タイヤを活用することで、固形燃料やオイルも生産しており、廃棄物を極限まで減らす取り組みを推進しています。

【固形燃料】

GCC (Green Carbon Char) is an sustainable solid fuel product (SRF) that is processed through anaerobic pyrolysis using waste tires as raw materials. Due to its high calorific value and excellent price competitiveness, it can replace existing coal and cokes.

引用元:LD Carbon

DeepLにて翻訳

GCC(グリーンカーボンチャー)は、廃タイヤを原料として嫌気性熱分解により製造される持続可能な固形燃料製品(SRF)である。高い発熱量と優れた価格競争力により、既存の石炭やコークスに取って代わることができる。

【オイル】

GCO is an sustainable oil manufactured through thermal decomposition using waste tires as raw materials.

This product is characterized by stable supply and quality.

The gas generated in the process of decomposing organic compounds in waste tires is condensed to produce Tire Pyrolysis Oil (TPO),which is sold and used for energy production in an industrial environment or is further processed at an oil refinery.

引用元:LD Carbon

DeepLにて翻訳

GCOは、廃タイヤを原料として熱分解して製造される持続可能なオイルである。

安定した供給と品質が特徴。

廃タイヤ中の有機化合物を分解する過程で発生するガスを濃縮してタイヤ熱分解油(TPO)を製造し、産業環境でのエネルギー生産用に販売・使用されたり、石油精製工場でさらに処理されます。

https://en.ldcarbon.co.kr/gwbbs/gw_page5.php?ti=page5&me_co=2010

バイオマスプラスチック:廃棄されたバイオマス材を有効活用

サステナブルな素材の中でも、幅広い分野で活用されているものとしてバイオマスプラスチックが挙げられます。

プラスチック製造時に植物性の素材を添加することで、石油使用量を削減するというものです。

こちらの記事でも紹介しておりますが、バイオマスプラスチックの活用は、脱プラの代表的な取り組みといえます。

そんなバイオマスプラスチックですが、イタリアのMixcycling社では無駄を削減することで、さらにサステナブルに貢献できるよう取り組まれています。

Mixcycling社は特定の農産副産物を自社の独自プロセスにより、廃棄物から必要となる繊維のみを回収し、バイオマスプラスチックに活用しているのです。

Mixcycling is an Italian startup that recovers organic fibers and production scraps. The startup selects certain agro-industrial byproducts based on sustainability criteria. It then grinds, sieves, and separates dust and granules by their varying granulometry.

The startup’s proprietary process, Non-Thermal Plasma, then recovers fibers and uses a patented mixing process to blend them in polymer bases. They are available as pellets, free of odors and volatile compounds, for use in food and cosmetic packaging.

引用元:Mixcycling

DeepLにて翻訳

Mixcyclingは、有機繊維と生産くずを回収するイタリアの新興企業である。この新興企業は、持続可能性の基準に基づいて特定の農産副産物を選択する。その後、粉砕、ふるい分け、粒度の違いによるダストと顆粒の分離を行う。

その後、この新興企業独自のプロセスである非熱プラズマによって繊維を回収し、特許取得済みの混合プロセスを使ってポリマー・ベースに混合する。食品や化粧品の包装に使用するため、臭いや揮発性化合物のないペレットとして提供される。

例えば、コルクの廃棄物を再利用したものや

At Mixcycling, cork waste is recovered and sterilized, processed in microgranules and sanitized, to make SUGHERA.
The fiber, thanks to sanitization and activation, is free from heavy metals and bacteria,100% suitable for food contact.
It will then be mixed with a polymer to create a sustainable bioplastic material.

引用元:Mixcycling

DeepLにて翻訳

ミックスサイクリング社では、コルク廃棄物を回収・殺菌し、マイクロ顆粒に加工して除菌し、SUGHERAを製造している。

除菌と活性化により、繊維は重金属やバクテリアから解放されます、

食品との接触に100%適している。

その後、ポリマーと混合され、持続可能なバイオプラスチック素材となる。

木材生産廃棄物を再利用したものがあります。

At Mixcycling, wood production waste is recovered and sterilized, processed in microgranules and sanitized, to make LIGNUM.
The fiber, thanks to sanitization and activation, is free from heavy metals and bacteria.
It will then be mixed with a polymer to create a sustainable bioplastic material.

引用元:Mixcycling

DeepLにて翻訳

Mixcycling社では、木材生産廃棄物を回収・殺菌し、マイクロ顆粒に加工して除菌し、LIGNUMを製造しています。

除菌と活性化により、繊維は重金属やバクテリアから解放される。

その後、ポリマーと混合され、持続可能なバイオプラスチック素材となる。

ミックスサイクリングでは、米の生産廃棄物、竹、コーヒーの銀皮を回収・殺菌し、マイクロ粒状に加工して除菌することで、バイオマス素材を実現している。

除菌と活性化により、繊維には重金属やバクテリアは含まれていない。

その後、ポリマーと混合され、持続可能なバイオプラスチック素材となる。

アグリバイオパネル:農業繊維の特性を活かしたパネル

アグリバイオパネルはインドのSTRAWCTURE ECO社が製造している環境に優しい建築資材です。

農業繊維(もみ殻、わらなど)と独自の結合接着剤を組み合わせることで、壁やドアに活用されるパネルを創り出しています。

STRAWCTURE ECO is an Indian startup that makes eco-friendly building materials. The startup commercially viable panels, AgriBioPanels, use straw from wheat, rice, sugarcane, and coconut production for use in drywalls, false ceilings, doors, and more.

They feature fire heating for more than two hours, 40 dB sound insulation, moisture-proof, and more. AgriBioPanels thus replaces conventional wood panels and improves building sustainability.

引用元:STRAWCTURE ECO

DeepLにて翻訳

ストロークチャー・エコは環境に優しい建材を製造している。

STRAWCTURE ECOは、環境に優しい建材を製造するインドの新興企業である。この新興企業が商業的に利用可能なパネル「アグリバイオパネル」は、小麦、米、サトウキビ、ココナッツから生産されるわらを使用し、乾式壁、偽の天井、ドアなどに使用される。

2時間以上の耐火性、40dBの遮音性、防湿性などが特徴だ。アグリバイオパネルは、このように従来の木製パネルに取って代わり、建物の持続可能性を向上させる。

リサイクル炭素繊維複合材:自動車部品やスポーツグッズで活躍

フランスの新興企業であるFairmat社で製造しているリサイクル炭素繊維複合材料もサステナブルな素材といえます。

自動車部品やスポーツグッズなど様々な分野にて活用されており、自動車部品についてはメーカーサイトで以下のように紹介されております。

Examples of applications and benefits
From cars to motorcycles, buses to trains, trucks to vans, interiors and exteriors, body structures to batteries; wherever lightweight, high-performing materials are needed, Fairmat has a solution.

The Fairmat molding method simplifies parts manufacturing, improving production efficiency, with fewer operations. The finished product results in:

Sustainable and lighter parts
High strength and stiffness
High chemical resistance
Corrosion resistance
Wide range of design options

引用元:Fairmat

DeepLにて翻訳

用途と利点の例
自動車からオートバイ、バスから電車、トラックからバン、内装、外装、車体構造からバッテリーまで、軽量で高性能な素材が必要な場合、フェアマットはソリューションを提供します。
Fairmatの成形方法は、部品製造を簡素化し、少ないオペレーションで生産効率を向上させます。
完成品では以下を実現します。

  • 持続可能で軽量な部品
  • 高い強度と剛性
  • 高い耐薬品性
  • 耐腐食性
  • 幅広い設計オプション

今回紹介した素材を再掲します。

  1. オーガニックコットン:耕作面積全体の0.02%、3年以上農薬を使わない等ルールあり
  2. 再生セルロース繊維:レーヨン、キュプラ等
  3. エコファー:フェイクファーに植物由来の成分を加味したもの
  4. ヴィーガンレザー:動物由来の原材料を不使用
  5. グリーンカーボンブラック:廃タイヤを活用した素材
  6. バイオマスプラスチック:廃棄されたバイオマス材を有効活用
  7. アグリバイオパネル:農業繊維の特性を活かしたパネル
  8. リサイクル炭素繊維複合材:自動車部品やスポーツグッズで活躍

クリックすると該当エリアに移動しますので、気になる素材は再チェックすることで忘れないようにしましょう。